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プラナカンミュージアム 特別展 ニョニャの針仕事/刺繍/ビーズ展

当園は海外にある日系園です。

実際に異国の地に住まわれている日本のご家族の方が多く通園されています。

シンガポールは治安もよく衛生面、教育面、医療面、交通面などさまざまな面で恵まれており、こども連れのご家族でも安心して暮らせる国です。

その反面、生活行動範囲を限ると異国情緒を感じたり、直接多国籍の方々と対峙して問題解決することなく過ごすこともできるため、長年住まわれていても 祝祭日の意味からこの国についてよく知らないという人が多くいらっしゃいます。


いろはでは、異国に住む機会に恵まれ、多民族国家で生活するのであれば、こどもたちのみならず、保護者の方にも シンガポールの歴史や文化、芸術や国民性などを知ることで、シンガポールに親しみを持ち、正しい認識を持つことで理解が深まるのではないかと考えています。


表面的に見えている一端だけで評価するのではなく、この国のおおらかさや国民性も、さまざまな切り口で学ぶことにより、シンガポールの柔軟で寛容なものごとの捉え方や どんな時代にも前向きに発展してきたたくましさを感じることができます。


たとえシンガポールに住む期間が数年だとしても、いつかこどもたちにシンガポールについて語ったり、愛おしく思い出す時間になればと思っています。


今回も日本語ガイドの方にお願いし、プラナカンミュージアムをご案内していただきました。

今回は特別展 『Nyonya Needlework』を中心に見学致しました。

プラナカンのビーズ刺繡は、東西の文化が融合し、その極小のビーズで織りなされるバラ、動物、昆虫など、精密に表現した作品は、華やかで鮮やかな独特の色の取り合わせで とても魅力的でした。

手仕事で作られたとは思えないほどの繊細な針仕事に圧倒されました。

ニョニャはこどもの頃から花嫁修業の一環としてこのビーズ刺繍を伝統や匠の技を受け継ぎます。

同時に 今の時代のように結婚後も自由に実家との行き来することができなかった女性にとっては 結婚前の親子で過ごす時間は特別な意味があったのかもしれません。

時代や民族は違っても、どの家庭も 家族を想う気持ちや繁栄の願いは同じなのだと感じました。

プラナカンのビーズ刺繍は繊細な柄と華やかさの中にも 南国らしいモチーフが使われたり、時代を反映するようなヨーロッパのお話の登場人物が描かれていたりとユーモアさもありました。

こうした作品の数々からも 彼方昔から国際社会を生き抜いたシンガポールらしさを感じました。

作品がうまれた背景や日本とは違う吉祥のシンボルを知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。

毎回日本語ガイドの皆様には こちらの要望に合わせて丁寧に解説をしていただいたり、事前に入念なご準備をしていただき 感謝の気持ちでいっぱいです。


下記は日本語ガイド(ブログ)のプラナカンミュージアムの特別展のご案内です。

URL http://jdguide.exblog.jp/25479572/


プラナカンミュージアム 特別展 ニョニャの針仕事/刺繍/ビーズ展_a0318155_05000046.png


by irohakids | 2016-11-19 04:58 | ご父兄イベント

シンガポールで日本語と英語のバイリンガル教育を行っております。是非一度当園にご見学にお越しください。


by iroha kindergarten