中秋節とは
2015年 09月 14日
ここシンガポールでも 日本でいう「中秋の名月」がございます。
旧暦の8月15日にあたる日を「中秋節」と呼び、2015年は9月27日に行われます。
中秋節は旧正月と並び大切にされている伝統的な日となります。
この時期は親しい人やお世話になった人たちに月餅を贈る風習もあります。
諸説ございますが、「中秋説」について ご紹介します。
ご参考までのお読み下さいませ。
「中秋節」は もともと古代中国の皇帝が月へ秋の豊作を祈って行われた祭事が由来です。
各国にはそれぞれ収穫祭の文化があり、更に 中国の伝説に基づいた神話が融合し、現在のように 毎年中秋月には庭に机を出し、果物や月餅、灯篭などで飾りながら 月をみいるようになったそうです。
中秋節には 家族が集まり、一緒に団欒をし、食事を共にします。
こうした美しい風習やこころの在り方を私たちも学び、伝承していきたいものです。
幼稚園でも 「おつきみ」を紹介していく予定をしております。
< 月餅 >
日本のお月見団子と同じように「満月」と同じ形です。
月餅の丸い形は 「一家円満」という願いが込められています。
< ランタン / 灯篭>
巨大な灯篭から伝統的な紙提灯、祭壇用のものから 音が鳴るキャラクターものから 月に住んでいるうさぎを模したもの、縁起物の桃や金魚、他にもさまざまな動物、海の生き物、形のものが売られています。
もともとは 丸い月を眺めるのに足もとを照らすための明かりとして使われたと言われています。
現在も各地で色とりどりのランタンが飾られていたり、露天でも売られているのを目にすることと思います。
幼稚園でも 廊下に飾ってございますので、こどもたちも 雰囲気を感じていることと思います。
今 日本でも火山や豪雨、地震などの自然災害があり、多大な被害がでています。
農作物にしても これまで丹精込めて作ってきたものが実りの秋、収穫の秋を前に台無しになってしまったところも多いと聞きました。
生産者の心境を思うと胸が締め付けられる思いがします。
毎日 食卓に食事が並べられ、お店には色とりどりの食材があり、そうした光景があたり前にようになっていますが、お食事がいただけること、実りある農作物や命ある動物、海の生き物の恵みを 人の手を介し、得ることができることの幸せや恵まれた環境を改めて感じずにはいられません。
「中秋節」を機に めぐみに感謝し、皆さんの無事や復興をお祈りいたします。