知ることの大切さ
2015年 08月 14日
いろは幼稚園にはさまざまな事情でシンガポールに住み、暮らしているご家族の皆様がいらっしゃいます。
シンガポールで出産された方、お仕事で越していらっしゃった方、教育を目的に移住された方など、その経緯や置かれていらっしゃる立ち位置はさまざまです。
そして、いずれはいろは幼稚園から巣立っていくこどもたちが向かう将来もさまざまです。
いろはにご縁があり、ご入園してきたこどもたちが どこの社会の一員となった時でも 自分の責任を持てるような人、生活力があり、肯定的な関わり方ができるようになってほしいと願っています。
多国籍国家のシンガポールではいろんな国籍の人と接する機会に恵まれて より関わりを持ちたいと思った時には まず相手との関わろうとする姿勢やきっかけを作る必要があります。
他にも多様な価値観をもった人たちと 肯定的な関係を築くためには まず‘知ること’が大切だと考えます。
シンガポールでは「シングリッシュ」と呼ばれる英語があります。
ついその発音、独特の言い回しや方言が耳につきがちですが、どうしてそうした英語になっていったのかという歴史的な背景や成り立ちを知ることで理解が深まり、面白みさえ感じます。
ここは日本ではありませんので、本当にありとあらゆる場面で 日本の常識や制度、あり方や考え方が違います。
それは 厳しい規制や罰則システムだったり、契約や申請などの際に感じることもあるでしょう。しかし、多民族国家として 入れ替わりの激しいシンガポールの中で 秩序を保ち共存していくために必要なことなのだとわかると納得がいきます。
私たちも今まで培ってきたことと違うからといって否定的な意見を出したり、そうした際に問題解決する対応力を身につけなければ 何も前には進めません。
グローバル化、ボーダー化を日々体感するシンガポールでは 異文化や異なる価値観、考え方に触れ、関わりを持てるだけのコミュニケーションとしての語学は不可欠で、その必要性は高まるばかりです。
そして、ことばと同じくらい大切なのは、相手の文化や歴史、政治や経済背景を‘知ること’で 礼節をもった日本人らしい配慮を持って関われば 国際社会の中で活躍できるようになるのではないでしょうか。
今 園では そうした‘知ること’について機会が持てるようにと ご父兄の方向けのいくつかの企画を計画しています。
どうぞ楽しみにしていてください。