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こどもの発達と絵本選び

こどもたちは「絵本の読み聞かせ」を通じて 

喜怒哀楽を体験し、豊かな感情が育ちます。


その読み聞かせの‘絵本選び’をするうえで、

こどもの発達を知ることは大切ですので、

大まかな年齢別の特徴と絵本選びのヒントを

お伝え致します。


・・・1~2歳児・・・


子どもの日常生活やことば遊びなどを

シンプルでハッキリとした絵・構成のもので

描かれています。

話自体も単純で、繰り返しの言い回しや

構造を持つものが多いです。


大人が指をさしながら「これはなに?」とたずね、

「時計」と名称を伝え、模倣を繰り返します。


「絵本の読み聞かせ」は 

こどもの言葉を豊かにする一因にもなります。


最初は大人主導で行われる「読み聞かせ」も、

次第に相互で対話できるようになり、

子どもも能動的に参加するようになってきます。


この時期は、絵本読みを通して

本のきまりを学びます。


破かずにお話しが終わったら1枚ずつページを

めくるという大人にとっては当たり前の行為も、

子ども自身が繰り返し繰り返し体験することにより、

紙の性質や本の扱い方を知りできるなっていきます。



・・・2~3歳児・・・


ストーリー性のある絵本へと移行してきます。


これは、ことばだけではなく、身体を通して、

発声・視線・身振り・表情などさまざまな表現で 

子ども自身が絵本の世界に関わるように

なってくるからです。


絵本を媒介にし、物語と向き合い

自分と登場人物を重ねて 

話の中へ入っていきます。


そのため、同じ動作や口調を真似たり、

身体を動かして読むようにもなってきます。


子どもは演じ手になることにより、

感情のコントロールやコミュニケーションの仕方や

考えを学んでいき、やがて、こうした行動は

‘ごっこ遊び’へと発展していきます。


・・・4歳児~・・・


成長とともに、全身で感情を表現することから、

素話のように、静かに黙って聞くことができるようになり、

想像力を働かせて楽しめるようになってきます。


ことばの意味や話の流れを心で感じ、

考えるようになってきます。


それまでの‘大人・絵本・子ども’の三者関係から 

‘絵本・子ども’の二者の関わりも見られるようになります。


こども主導で絵本と関わりをもてるよう

低年齢の頃から本に親しむ習慣をつくることが

大切になってきます。



こどもの発達と絵本選び_a0318155_11251819.jpg
 ※「せんたくかあちゃん」(福音館書店)の

 英語版もあります。


子どもは「絵本の読み聞かせ」が大好きです。

こどもたちの大好きな絵本がいっぱいでき

心もすくすく育ちますように!



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by irohakids | 2021-07-02 23:12 | 絵本紹介

シンガポールで日本語と英語のバイリンガル教育を行っております。是非一度当園にご見学にお越しください。


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