こどもの発達と絵本選び
2021年 07月 02日
こどもたちは「絵本の読み聞かせ」を通じて
喜怒哀楽を体験し、豊かな感情が育ちます。
その読み聞かせの‘絵本選び’をするうえで、
こどもの発達を知ることは大切ですので、
大まかな年齢別の特徴と絵本選びのヒントを
お伝え致します。
・・・1~2歳児・・・
子どもの日常生活やことば遊びなどを
シンプルでハッキリとした絵・構成のもので
描かれています。
話自体も単純で、繰り返しの言い回しや
構造を持つものが多いです。
大人が指をさしながら「これはなに?」とたずね、
「時計」と名称を伝え、模倣を繰り返します。
「絵本の読み聞かせ」は
こどもの言葉を豊かにする一因にもなります。
最初は大人主導で行われる「読み聞かせ」も、
次第に相互で対話できるようになり、
子どもも能動的に参加するようになってきます。
この時期は、絵本読みを通して
本のきまりを学びます。
破かずにお話しが終わったら1枚ずつページを
めくるという大人にとっては当たり前の行為も、
子ども自身が繰り返し繰り返し体験することにより、
紙の性質や本の扱い方を知りできるなっていきます。
・・・2~3歳児・・・
ストーリー性のある絵本へと移行してきます。
これは、ことばだけではなく、身体を通して、
発声・視線・身振り・表情などさまざまな表現で
子ども自身が絵本の世界に関わるように
なってくるからです。
絵本を媒介にし、物語と向き合い、
自分と登場人物を重ねて
話の中へ入っていきます。
そのため、同じ動作や口調を真似たり、
身体を動かして読むようにもなってきます。
子どもは演じ手になることにより、
感情のコントロールやコミュニケーションの仕方や
考えを学んでいき、やがて、こうした行動は
‘ごっこ遊び’へと発展していきます。
・・・4歳児~・・・
成長とともに、全身で感情を表現することから、
素話のように、静かに黙って聞くことができるようになり、
想像力を働かせて楽しめるようになってきます。
ことばの意味や話の流れを心で感じ、
考えるようになってきます。
それまでの‘大人・絵本・子ども’の三者関係から
‘絵本・子ども’の二者の関わりも見られるようになります。
こども主導で絵本と関わりをもてるよう
低年齢の頃から本に親しむ習慣をつくることが
大切になってきます。
英語版もあります。
子どもは「絵本の読み聞かせ」が大好きです。
こどもたちの大好きな絵本がいっぱいでき
心もすくすく育ちますように!