ワークショップ「バイリンガル教育について」
2014年 07月 23日
先日、園長が行ったワークショップの報告をいたします。
先日「バイリンガル教育について」ワークショップを開催させていただきました。
バイリンガル教育についての知識や理解を深めていただく機会、またお子様の将来設計を考えられる上で少しでも参考にしていただけましたら幸いです。
ワークショップの中でお話させていただいた内容の一部をご紹介させていただきます。
母国語とは?
英語ではNative language, Mother tongue, L1 (First Language)
と言います。生まれた時から臨界期(ある時期を過ぎるとその学習が上達しにくくなる)にかけて最も話す、自分のアイデンティティーや文化が基準となっている言語のことです。
第二カ国語・バイリンガルの習得について
第二か国語とは母国語を習得した上で習う、次の言語のことを示し、二つの言語を幼年期または6歳前から同時に習得することです。
7歳以上の子どもたちがバイリンガルになれないというわけではありませんが、個人差はあるものの7歳を過ぎると聴覚が完成され、新しい音を聞き分けたり発音するのが難しくなると言われています。
幼児期における第二言語習得のメリット
第二言語の習得は、コミュニケーションが少しずつとれるようになってきた頃から始まるため、幼児期の子どもたちは、無理なく自然に新しい言語を習得していくことが出来ます。
幼児期における他言語の発達は、母国語とほぼ同じスピードとペースで進んでいくため、
幼児期の子どもたちは、聞いたままの音をそのまま理解し記憶していくことが容易に出来ます。また、その聴覚と発音は生涯残ると言われています。
幼児期における第二言語習得のデメリット
幼児期の子ども達が母国語以外の言語を習得していく過程の中では、もう一つの言語が母国語よりも上回ることがあります。
母国語と第二言語との区別が難しいため、二つの言語が混同してしまうことが多々あります。2〜5歳のうちにきちんとした教育の中で母国語が定着できるようにした場合でも、もう一つの言語を習得するまでには何年も(最低5〜7年程)要します。
ご家庭での取り組みについて
*二つの言語を決して混ぜない。正しい日本語を使う。
*正しい知識を持ち、それぞれのお子様、ご家庭のニーズに合った選択、サポートをする。
*バランスを保ちながら同じように発達していけるよう、それぞれの言語に触れる機会を出来るだけ均等に持てるようにする。
☆その他、シンガポールの教育事情、卒園後の選択・進路、IB(International Baccaraureate)、インターナショナルスクールの違いなどについてお話させていただきました。
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チャイナタウンにある語学教室で、実践的な英語を学ぶことができる‘Language Works’の方にもお越しいただきました。
URL :http://www.languageworks.com.sg/
※さまざまな体験イベントもありますので、ご覧くださいませ。